ファローシャッフルの特性

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ファローシャッフル、TCG界隈だと”横入れ”と言われることもあるシャッフルについて。

一般的に、デッキ内の順番を無作為化をするためには、2種類以上のシャッフルを組み合わせることが推奨されている。
以下で述べるファローシャッフルの特性は、他のシャッフルと組み合わせればほとんど問題にならないのだが、知っていて損はないだろう。

ファローシャッフルの特性として、何回繰り返しても上下のカードはほとんど変わらないというものがある。
画像の左側のように重ねると、上下のカードはほとんど動かない。画像では重ねるときにずれが生じているが、パーフェクトシャッフルをして(1枚ずつきれいにかみ合わせて)も上下のカードはほとんど動かない。
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これを解消するためには、画像の右側のようにずらして重ねる方法がある。こうすると、繰り返す度に上下のカードが変化していく。

キルターンとD2フィールド

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キルターン

最近、DMGP2ndで使用可能なD2フィールドを使ったデッキ(雑多なビートダウンデッキ)をいろいろ試して気付いたことがある。今の主流デッキはキルターンが短いのだ。今まで、コントロールデッキを使ってばかりでゲームを長引かせることが多く、あまり気にしていなかった。
例えば、先日の業火の禁断エリア入り赤緑ビートダウン - アーマーの雑記は4ターン目にW・ブレイカーを出して、5ターン目から攻撃を開始する。この流れで、相手を倒すのに何ターンかかるか。5ターン目にシールドを2枚割りながら追加のクリーチャーを2体出すと、6ターン目の攻撃でぴったり倒せる。つまり、キルターンは6ターンである。
翻って今の主流デッキを調べてみると、キルターンがそれより短いデッキが多い。ほとんど相手に干渉できず、キルターンが相手より長いとなると、それはもう戦う前から負けている。
よって、キルターンの長いデッキは何らかの方法で相手のキルターンをずらす必要がある。
ビートダウンデッキで相手のキルターンをずらそうとすると、大抵は何かしらの防御用カードを取らなければいけない。攻め手でありながら相手の攻撃に対するカウンターにもなる《天真妖精オチャッピィ》と《S級原始 サンマッド》のパッケージはとても優秀。

D2フィールド

現在公開されているD2フィールドは、即座に盤面に干渉できるものが少ない。すなわち、相手のキルターンを遅らせることにはほとんど貢献してくれない。
そして、マナコストは4マナか5マナである。これは、中盤の1ターンを消費することを意味する。
高速化した現在の環境において、ビートダウンデッキが自分の手を進めたり、コントロールデッキが相手の足を引っ張ったりする上で、これらのマナ域をほぼ何もせずに消化するというのはとても厳しい。まして、相手にD2フィールドを上書きされようものなら大惨事である。
置き物の常として、長く場にあればあるほど恩恵が大きいので、ロングゲームを目指すコントロールデッキ相手に強いのは間違いない。D2フィールドが活躍できるかは、コントロールデッキが隆盛するかにかかっている。頑張れコントロールデッキ。

具体的なキルターンの試算

到達点が分かりやすいコンボ、ビートダウンデッキのキルターン。コントロールデッキは除外。

  • 赤侵略
    • 《一撃奪取 トップギア》から4マナスピードアタッカー、返しにもう1回攻撃で4ターン。
      4マナスピードアタッカー、5マナスピードアタッカーで5ターン。
  • NEXT
    • ブースト、ブースト、《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から《超戦龍覇 モルトNEXT》もしくは《メンデルス・ゾーン》2ブースト、ブーストから《超戦龍覇 モルトNEXT》で4ターン。
      ブースト、ブースト、1ターンあけて《超戦龍覇 モルトNEXT》で5ターン。
  • ベアフガン
    • 1マナクリーチャーから順番に進化させつつ3ターン目に《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》を追加して3ターン。
      追加クリーチャー無しで順番に進化させるだけだと4ターン。
  • サソリス
    • 3マナクリーチャー、6マナ分のクリーチャー、《龍覇 サソリス》と5マナで龍解、次のターンにループ開始で6ターン。
      《次元流の豪力》が絡むと5ターン。
  • イメン
    • 《龍覇 イメン=ブーゴ》までに2回ブーストを挟んで龍解、次のターンにループ開始で6ターン。
      《龍覇 イメン=ブーゴ》着地から《爆轟 マッカラン・ファイン》を出してビートプランで5ターン。
  • ヘブンズゲート
    • ブーストなしの6マナで《ヘブンズ・ゲート》、《黒神龍ブライゼナーガ》で6ターン。
      ポジトロン・サイン》が絡めと5ターン。
  • マーシャルクロウラー
    • 4マナで《フェアリー・シャワー》から《フェアリー・ギフト》、《マーシャル・クロウラー》で5ターン(先攻だと厳しい)。

3 4 5 6
赤侵略
NEXT
ベアフガン
サソリス
イメンブーゴ
ヘブンズゲート
マーシャルクロウラー
ビートダウンデッキは5ターン、コンボデッキは6ターンが目安。

白青黒赤ハイランダーコントロール

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ボルコン杯レギュレーション - 中野ボルコン杯
上記のルール用デッキの話。

はじめに

なぜこんな超マイナールールに手を付けてしまったのか。
デュエ祭のおまけとして開催されている特殊ルール(10枚改造戦やブロック構築など)でも毎回デッキを考えているので、つまりそういうことだろう。デッキを考えるのは面白い。
デッキリスト内の40種類のカードに逐一説明を書いても仕方ないので、設計思想だけ書いていく。

概要

リンク先にある長文を読めばわかる通り、通常の殿堂レギュレーション以外にも禁止カードが多数存在し、構築の制約が多い。
低マナ域のクリーチャーの枚数が制限され、召喚酔いに影響されないクリーチャーも制限がかかっているため、安定したビートダウンを行うのは難しい。また、呪文に干渉するカードが軒並み禁止されており、呪文を使うリスクが少ない。
よって、このルールでデッキを組むと、除去コントロールになることが多い。
”ボル”コンというのは名前だけで、大抵の場合ボルメテウスは2枚(《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》と《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》)のみ。シールド焼却で詰めていくことは少ない。
ハイランダーでどんな相手にも対応できるなどとと謳う必要は全くなく、このルールで組まれたデッキを倒すことに集中すれば良い。

構築するときに気を付けること

ハイランダー構築なので決まった動きはないのだが、いくつか分かりやすい負けパターンが存在する。

  1. 最序盤のシステムクリーチャーを除去できず、アドバンテージを突き放される。軽量で汎用性が高いものだと、《精神を刻む者、ジェイス》、《バキューム・クロウラー》、《雷鳴の守護者ミスト・リエス》、《No Data》など。
  2. 早期の《悪魔龍 ダークマスターズ》/《ロスト・ソウル》でリソースをほとんど失う。
  3. 《光神龍スペル・デル・フィン》/《偽りの王 ナンバーナイン》で手詰まりになる。

これらを回避しやすくするように構築するのが最低条件。
>システムクリーチャー
最速着地を返せるように軽量除去を入れる。
>《悪魔龍 ダークマスターズ》/《ロスト・ソウル》
手札以外の場所にリソースを用意する。
《墓守の鐘 ベルリン》を場に出す。
大量の手札を用意して3枚抜かれても問題ないようにする(《悪魔龍 ダークマスターズ》のみ)。
>《光神龍スペル・デル・フィン》/《偽りの王 ナンバーナイン
除去効果を持つクリーチャーを入れる。
呪文を減らす。

デッキ構築

まず、先述の条件を満たすためにデッキコンセプトを3つ設定した。

  • 相手のシステムクリーチャーを即座に除去するために、除去を大量に入れる。
  • 置き物のアドバンテージエンジンで、ハンデスに耐性を付ける。
  • 呪文を切り詰めて、クリーチャー主体にする。

さらに発展させて、2つ追加。

  • バトルゾーン以外に墓地からもアドバンテージを獲得できるように、《黒神グールジェネレイド》と《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》を入れる(ドラゴンをベースにする)。
  • 《光神龍スペル・デル・フィン》/《偽りの王 ナンバーナイン》のために呪文を削っているのだから、同じ理論で《墓守の鐘 ベルリン》のためにハンデスも削る。

あとは、コンセプトに沿ったカードを詰め込んで完成。

5/15に使用したデッキ

1 x デモニック・プロテクター
1 x 時の玉 ミラク
1 x 墓守の鐘 ベルリン
1 x コダマダンス・チャージャー
1 x 魂と記憶の盾
1 x アクア鏡師 パワードミラー
1 x 白鬼ギャラガ
1 x 爆鏡 ヒビキ
1 x リップ・ウォッピー
1 x ブレイン・チャージャー
1 x リバース・チャージャー
1 x リボーン・EVOチャージャー
1 x フリーズ・チャージャー
1 x 暗黒鎧 ヴェイダー
1 x 斬撃虫ブレードワーム
1 x インフェルノ・サイン
1 x 龍神ヘヴィ
1 x 雷鳴の守護者ミスト・リエス
1 x 未来の玉 ダンテ
1 x 蒼神龍ヴェール・バビロニア
1 x モエル 鬼スナイパー
1 x 龍素記号Bg ニュートン専用パンツァー
1 x 龍素記号 d2 リャンペーコ
1 x 爆竜 バトラッシュ・ナックル
1 x 地獄門デス・ゲート
1 x 黒神グールジェネレイド
1 x 神滅恐皇グールギヌス
1 x 邪眼皇ロマノフI世
1 x 魔龍バベルギヌス
1 x 魔天聖邪ビッグディアウト
1 x 悪魔龍 ダークマスターズ
1 x 究極生命体 Z
1 x 未知なる弾丸 リュウセイ
1 x 大聖堂 ベルファーレ
1 x 革命魔王 キラー・ザ・キル
1 x リュウセイ・イン・ザ・ダーク
1 x 永遠の悪魔龍 デッド・リュウセイ
1 x ボルメテウス・ブラック・ドラゴン
1 x サイバー・W・スパイラル
1 x ボルメテウス・サファイア・ドラゴン

クリーチャーは、除去効果持ち、システムクリーチャー、カードアドバンテージに直結するカードを優先。
呪文は、カードパワーの高い3枚と後半でも腐りにくい効果を持つチャージャーを5枚。
5ターン目までにシステムクリーチャー1体とチャージャー1回を使い、6ターン目(7マナ)以降は大型クリーチャーを連打するのが理想的な動き。

業火の禁断エリア入り赤緑ビートダウン

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《業火の禁断エリア》の効果は、「バトル中の自分のクリーチャーのパワー+9999する。」というもの。
要するに《無敵城 シルヴァー・グローリー》もどきである。それより2マナ安い分、10000以上の差があるとバトルに負けてしまう。もどきなので、本物の《無敵城 シルヴァー・グローリー》にも対抗できない。
相性がいい能力を考えてみると、以下のようなものが挙げられる。

  1. アンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
  2. 効果による除去に耐性がある(選ばれない、バトルゾーンを離す方法が限られる)。
  3. 自身への攻撃を強制させる、攻撃対象を誘導する。
  4. バトルを発生させる(タップする)。
  5. ブロッカー。
  6. バトルに勝った時に誘発する。

あとは、パワーが低いクリーチャーでも攻撃しやすくなるので、攻撃に付随する能力が使いやすくなる。
これらの効果の多くは、サイキック・クリーチャーやドラグハートを使うことで、簡単に取り入れられる。
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今回は、上述のサイキック・クリーチャーを呼び出すために、火の超次元呪文を軸に据えて構築した。

4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x フェアリー・ライフ
4 x 天真妖精オチャッピィ
4 x 単騎連射 マグナム
4 x チャケの応援
4 x 業火の禁断エリア
4 x 超次元ボルシャック・ホール
4 x 超次元シューティング・ホール
4 x 超次元ムシャ・ホール
4 x 瞬撃の大地 ザンヴァッカ

1 x 時空の喧嘩屋キル/巨人の覚醒者セツダン
1 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
2 x レッド・ABYTHEN・カイザー/シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン
2 x 不死身のブーストグレンオー/爆裂ダッシュ!グレンセーバー政
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン

定番の2マナブーストから《業火の禁断エリア》を展開。あとは、12枚の超次元呪文で耐性付きクリーチャーを呼び出して押し切る。

主力は《レッド・レッド・ABYTHEN・カイザー》と《不死身のブーストグレンオー》の2枚。《業火の禁断エリア》と併用することでより強力なクリーチャーになる。
前者は、選ばれた時に致命的な効果が誘発する大型クリーチャーになり、《熱血星龍 ガイギンガ》に近い性能を得られる。最初からクリーチャー状態で現れるので、吸い込まれることはまずない。
後者は、ほぼ破壊されないクリーチャーになる。《レッド・レッド・ABYTHEN・カイザー》が苦手なスレイヤーに強く、《極・龍覇 ヘルボロフ》に攻撃されて退場ということもない。

防御手段には《瞬撃の大地 ザンヴァッカ》を採用した。これ1枚でパワー14999未満のクリーチャーの攻撃をシャットアウトできる。(《最強熱血 オウギンガ》や《暴走龍 5000GT》に突破されるのが不満だという人は、《諸肌の桜吹雪》を使って欲しい。)《超戦覇龍 ガイNEXT》、《伝説の禁断 ドキンダムX》のような大型クリーチャーと、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》、《希望の親衛隊ファンク》のようなシステムクリーチャーに弱いため、素直に除去でもいい。
いわゆる環境デッキの中に、《瞬撃の大地 ザンヴァッカ》が有効に機能する相手がいないような……

JETモードス

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大型連休の大会ラッシュも終わり、あとはDMGP2ndまで各デッキの研究をするだけ……ではない。DMGP2ndまで、まだ若干の追加カードが残っている。
「月刊コロコロ6月号付録 デュエマ40枚スペシャルデッキ」と「フィールドスタートデッキ バサラの禁断」の2つである。具体的には、以下の8種類。

  • 《行くぜ団長! ドギラゴン》
  • 《チキチキ・JET・サーキット》
  • 《刀の3号 カツえもん》
  • 《禁断 V キザム》
  • 《禁断 V モードス》
  • 《轟音 ザ・ブラック V》
  • 《D2-V禁断のボルトロン》
  • 《業火の禁断エリア》

この中には、全く新しいデッキでDMGP2ndに参加して欲しいという開発のメッセージが隠されている(はず)。
自分なりに解読を試みた結果、そのメッセージとは《チキチキ・JET・サーキット》と《禁断 V モードス》のコンボである可能性が高いことが分かった。
この2枚が揃ったときに何が起こるかというと、相手が死ぬ。

  1. 4マナで《チキチキ・JET・サーキット》を展開。
  2. 5マナで《禁断 V モードス》を召喚し、出た時の効果で《単騎連射 マグナム》を釣る。
  3. 《禁断 V モードス》で攻撃する時に《殺意の悪魔龍 マガンド》を釣りつつ、《S級不死 デッドゾーン》に侵略。
    相手のブロッカーを排除した上で、《単騎連射 マグナム》を添えた致死量の打点が並ぶ。

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問題は、闇と火の2色で4マナ(非クリーチャー)域と5マナ域を使うコンボであること。チャージャーや一撃奪取を活用できず、5ターン目で起動になってしまう。一応、《停滞の影タイム・トリッパー》で誤魔化せなくはないが、こちらよりキルターンが速い相手は厳しい。

暫定リスト

4 x 勇愛の天秤
4 x 殺意の悪魔龍 マガンド
4 x 停滞の影タイム・トリッパー
4 x 単騎連射 マグナム
4 x チキチキ・JET・サーキット
4 x 禁断 V モードス
3 x 超次元ボルシャック・ホール
4 x 不死 ゾンビーバー
1 x カモン・ピッピー
4 x S級不死 デッドゾーン
4 x 凶殺皇 デス・ハンズ

1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
2 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x レッド・ABYTHEN・カイザー/シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン
1 x 時空の指令 コンボイ・トレーラー/司令官の覚醒者 コンボイ
1 x 不死身のブーストグレンオー/爆裂ダッシュ!グレンセーバー政